「あずみの森19 特典映像」

「あずみの森19 特典映像」

 

2曲目で、突然、思い出した。

 

高校生のヤスムロさんとAZUMIさん、ヘルスセンターで演奏していた…って、何か聞いたことがあるぞ。

でも、オチが思い出せない。

 

ヘルスセンターでは、こういう男伊達みたいな歌を演奏していたのかな。

どういう雰囲気のライブだったのだろうか。

 

ヘルスセンターでの選曲復活のライブを体験してみたい。

姫路のどこかのヘルスセンターで。

 

でも、記憶違いかも、妄想かもしれない…。

月亭可朝さんの話しだった?

 

 

ともあれ、3人のブギウギボーイズも体験したい。

その時は、「ブギウギ・キャップ・ボーイズ」だ。

 

宮本さんは、無口で穏やかな方なのかなぁ。

 

 

「あずみの森 19」

「あずみの森 19」

 

2022年2月24日(木)収録。

一ヶ月が経った。

 

そんな今、思いもかけず聴いた、「アリラン」。

 

 峠を越えていく

 都は遠い空の果て

 

これに続く歌詞は、今、重い。

 

それぞれの国に、それぞれの民族に、心の歌がある。

 

でも、日本人の心の歌は何?と聞かれたら、分からない。

 

 

「インディアンラブコール」以外は、別れの歌が多かった。

春は、別れの季節でもあるからか。

 

AZUMIさんの歌で、一番春を感じるのは、「想いの下」だなぁ。

 

 

京都の歌、サビのところが記憶にあった。

でも、私は間違って記憶していた。

 

「苦しまないで」だと記憶していた。

 

全然、意味がちがってきた。

 

 

「夜は短い」

アコギであれを弾きながらこの歌を歌えるのが、AZUMIさんだ。

 

 

それにしても、蕁麻疹で済んで、良かった。

アニサキスだったら大変。

 

 

 

『アメリカン・スキン』

アメリカン・スキン』

ケン・ブルーウン

鈴木恵 訳

早川文庫

 

アイルランドのゴールウェイで銀行強盗を犯したスティーブが、アメリカに高飛びして、アメリカ人になりきろうとする話し。

描かれるアイルランド人たちが、とても沁みる。

 

 アイルランドには、何百年にもわたる貧困と抑圧と暴力とから生まれた哀悼の言葉がある……

「オホ・オホーン」

 正確に翻訳するのはむずかしいが、悲しみはおれだ、ぐらいの意味だ。でなければ、くそくらえ、か。

 おれたちアイルランド人は愁いを確実なものにする鍵を持っている。悲しいときほど幸せなときはなく、哀悼の祈りをささげては最良のときにいたりつく。おれたちの最良の音楽、最良の著作はその核に深い悲しみがある。悲しむ理由にはことかかないし、雨は慰めにならない。

 プローナハ。

 この言葉がおれは好きだ。その響きが。字義どおりには“悲しみ”だが、それを一歩超え、人がうちひしがれるところを意味する。

 

 

親友関係の、スティーブとトミーのやり取りの部分が、とても好き。

 

主な登場人物については、過去が語られて、人物像というか、クレイジー具合が明確にされている。

でも、トミーについては、具体的には語られていなかったような。

ただ、家庭環境が悲惨であったとだけで。

ティーブは、トミーのお父さんに、自分が彼を守ると伝えた。

 

守れなかった。

トミーから手を引く方に、気持ちは傾いていった。

 

ティーブの恋人のシモーヌが、トミーに関わることの危険性を語る。

「トミーはドラッグと手を切るんじゃなくて、人生と手を切って、お清め寸前まで行っちゃってんだよ」

 

 

アメリカン・スキン』は、ブルース・スプリングスティーンの歌。

アメリカでの、人種差別を歌った歌。

 

「スキン」には、「偽物」感がある。

最初に語られる、著者の先祖に関わる「スキン」には、呪術感もある。

 

主人公のスティーブの先祖は、かつて、侵略者イギリスから利益を得るためにプロテスタントに「表向き」改宗した「ブレイク一族」。

アイルランドでは、「ブレイク」という苗字は、かつてアイルランドを裏切った一族という認識があるそう。

 

でも、スティーブ一家は、カトリックとして生活してきた。

 

ティーブは、定まらない。

かつてはプロテスタントだけに開かれていた、ダブリンのトリニティ・カレッジに進学する。

イギリス軍に入る。

 

親友のトミーは、スティーブが行く地へ、必ず付いていった。

そして、いろんなものに憧れを抱きながら、薬に溺れていく。

 

ティーブもトミーも、何にもなれない。

 

 

この小説、好きだなぁ。

 

ジョニー・キャッシュの、ブラックリストを作ってまわっている男の歌、タイトルは何?

 

 

『ミレニアム1~3』

『ミレニアム1~3』

スティーグ・ラーソン

ヘレンハメル美穂・岩澤雅利 訳

ハヤカワミステリ文庫

 

とても評判の良い作品なのだけれど、付いていくのが大変だった。

 

でも、遺されていたシリーズ4の草稿は読んでみたい。

 

「1~3」は、スティーグ・ラーソンが、30年以上連れ添ったパートナーと作り上げた作品。

ラーソンはジャーナリストで、反極右・反人種差別の立場をとっていた。

それで、パートナーに暴力が及ぶのを避けるために、入籍しなかった。

ラーソンは、『ミレニアム』出版前に、心筋梗塞で、突然亡くなった。

パートナーは法的な伴侶になっていなかったので、『ミレニアム』に関わる全てから切り離されてしまったらしい。

 

『ミレニアム』に関わる思い出を、パートナーの方にまとめて欲しいな。

「長靴下のピッピ」と「名探偵カッレ君」に、リスベットとミカエルをなぞらえることにした時のこととか。

他者との関係を持たなかったリスベットを、最後はどのような人間に成長させようと思っていたのかとか。

リスベットの双子の妹を、どのように登場させる予定だったかとか。

私は、ミカエルのお嬢さんが、何かの事件に巻き込まれそうな予感を持ったのだけれど、どうかな。

 

 

AZUMI

2022年3月13日(日)

米沢 ARB 配信

AZUMI

 

始まりのインストの時、AZUMIさんの帽子姿に、「ガード下の靴磨き」を思い出した。

だから、「天王寺」の始まりが『人間の証明』だったのが、とてもいい感じだった。

 

AZUMIさんが帽子を落とした天王寺環状線の高架下では、AZUMIさんの帽子をかぶった少年が靴磨きをしていたような…。

そして、少年は、麦わら帽子が、風に運ばれていくのを目にしたような。

 

お母さんではなくて、お父さんへの呼びかけだった。

 

 

インストの後、常吉さんの「ハレルヤ」。

 

「キス・アンド・グッバイ」、良かったな。

 

アコギの「ヨシロー」、沁みる。

 

 

説法は、悲しさや悔しさや腹立たしさといった感情と繋がっているのだそう。

 

知らなかった。

今日はどんなお話かなと、ただワクワクしながら楽しみにしていた。

 

 

体につなぐエフェクター…。

バーバパパさんの動画にありそう。

 

 

オタベさんの声とか話し方、滝田ゆうさんみたい。

 

 

 

 

「ヨーナ・リンナ警部 シリーズ」

「ヨーナ・リンナ警部 シリーズ」

ラーシュ・ケプレル

 

どこかに、「殺人者は、対象者を、自分の物語に取り込む」みたいなことが書いてあった。

 

作者は、登場人物を自由に動かして、物語を完成させる。

殺人者の物語のテーマは、自分の欲望の充足。

 

 

6作目まで翻訳されている。

4作目で、ヨーナの過去が明かされる。

 

あの出来事以降、ヨーナは「ぼくの言ったとおりだったでしょう?」と言うようになったのかな。

ぼくが言った通りにならないと、大変な悲劇が待っている。

 

いつか再会が果たせて、そこで、ヨーナの口癖を聞けますように。

 

ディーサ、薄幸。

 

 

暴力が、きつい。

でも毎回、苦しみから解放される人も描かれるので、それは救い。

 

 

『催眠』・『契約』 ハヤカワ文庫 訳・ヘレンハメル美穂

『交霊』 ハヤカワ文庫 訳・岩澤雅利・羽根由

『砂男』 扶桑社ミステリー文庫 訳・瑞木さやこ・鍋倉僚介

 

5巻以降は、全部翻訳されてから読もう。

 

 

 

夜久一

2022年1月12日(水)

ひかりのうま 配信

夜久一

 

初めて見るギターは、もしかして、あの、例のだろうか。

渋いルックス。

夜久さんの服の色と、ギターの色が、いい感じにコーディネイトされていた。

 

だから、もったいないと思った、ボリューム(?)のつまみの色。

なんで、白?

 

この一本のギターしか使わなかった。

音のことは分からないけれど、色々に変化して、迫力があった。

 

「君住む街」のギターの音が、とても好き。

 

空気の振動が気持ちよさそうなギターなので、生ライブで体感するのが楽しみだ。

 

 

「ジプシー・ソング」。

 

先日、アイルランドの「ティンカー」(いわゆるジプシー。Irish traveller)という人々の存在を知った。

『酔っ払い故郷に帰る』という小説の中で。

 

あの小説に出てきたジプシーは、私が持っていたイメージと違っていた。

「ジプシー・ソング」も、「ロックンロール・ジプシー」も、「キャラバン」も似合わない。

 

小説の中で、私立探偵テイラーが、ティンカーの男性に尋ねる。

 

あなたたちをどう呼ぶべきか教えて欲しい、と。

流浪の民? 放浪者? 渡り鳥?

 

ティンカーの男性は答える。

「一族(clan)」だと。

 

この小説のいわゆるジプシーの世界は、「自由」というより、「血の掟」感。

中心となるティンカーは、金持ちで、定住しているし。

 

…映画『ゴッドファーザー』の「愛のテーマ」が聞えてきそうな。