『北愁記』

『北愁記』 阿久悠さんが書いた文章を、大滝秀治さんが読む。 カモメとウミネコの違いは、尻尾に黒い筋があるとか、無いとか。 しかし女は、心丈夫な時に見たらウミネコで、心儚い時に見たらカモメだと、そんな風に言います。 女にとって、ウミネコの群れる…

龍田大社と兎我野町

2023年11月19日(日)龍田大社と兎我野町 龍田大社は、七五三のお参りに来ている家族連れが何組もいた。幸せな景色。 白龍神社の所は、とても気持ち良かった。空気がしっとりとして、澄んでいて、美味しかった。 風の吹く日に来たら、後ろの樹木が揺れて、風…

『横断する日 ポエトリーセッション』

2023年11月18日(土)西成 難波屋『横断する日 ポエトリーセッション』 2部の、今野和代さんの詩の朗読、「兎我野町」。その前が演奏+朗読だったか、演奏だけだったか覚えていないけど、「兎我野町」に切れ目なく続いていった。繋いだのが、「summertime」…

中之島美術館~寺田町

2023年11月18日(土) 中之島美術館~寺田町 『青年の環』の最初のシーンは、中央公会堂だと思っていた。でも、違う。眼下に堂島川が流れていて、向かいに中央電信局がある場所。中央電信局は、堂島3丁目のNTTの所にあった。ということは、中之島美術館の隣…

『長沢芦雪 展』

2023年11月18日(土)『長沢芦雪 展』大阪中之島美術館 「酔李白・山水・瀧図」真ん中の幅が、酔った李白と、それを介抱する童子。向かって左の幅が、瀧。右が、山水。瀧と山水は、酔っぱらって、いつしか寝入ってしまった李白の魂が遊ぶところ?芦雪という…

『青年の環』1・2巻

『青年の環』1・2巻野間宏 結末近くで大道出泉がお酒を飲んだのは、どこだろうか。突然思い出して、気になった。 奈良で奈良漬けで飲んで、大阪に戻って海鼠腸で飲んで、そして最後のシーンへ。 あれは、奈良のどこだったのか、大阪のどこだったのか。奈良は…

AZUMI、バラッドショット、ナカヒラミキヒト

2023年10月15日(日)入谷 なってるハウスAZUMI、バラッドショット、ナカヒラミキヒト 「後はゆっくり眠るだけ」、「old town」。先日のバレルで、秋を感じた歌の中に入っていた。でも今日は、秋の澄んだ空気は、全然感じなかった。 「夜が短い」、「same ol…

夜久一&横山知輝

2023年10月11日(水)大久保 ひかりのうま夜久一&横山知輝 「放浪者のうた」から「炎上する車(?)」までのノンストップが、良かった。その中の、インスト(長めの前奏?)、好き。 「電流」の夜久さんのギター、激しい。 「インド・カレー」、名作。 固ま…

AZUMI

2023年10月7日(土)池袋 バレルハウスAZUMI 「朽ちてゆく」とか、「夕暮れ」とか…。あと何があったかな。心地よい、秋の空気を感じた。「天王寺」は、秋の空の下、プラプラ歩いている気分。それにしても、長い夏だった。 「何も考えない」のギター、気持ち…

蔵王

2023年9月24日(日)蔵王 蔵王、少し歩いた。 酢川温泉神社。 盃湖。 会場のたこ焼き屋さんにいた、タコラ。

遊睦民祭 蔵王 2

2023年9月23日(土)・24日(日)遊睦民祭 蔵王 2 GEZANの時、何故か、空に意識が向いた。何度も空を見上げた。飛行機雲が、長く伸びて、雲を抜けていった。とても高い所を、多分とても大きい鳥が、飛んで行った。トンボが、ツー、ツーと行き交った。シャボ…

遊睦民祭 蔵王 1

2023年9月23日(土)・24日(日)遊睦民祭 蔵王 1 獅子舞、3つ見ることができた。 糸あやつり人形の獅子は、ほのぼのと犬のよう。黒獅子は、長い胴体の動きが、龍や蛇のよう。東北六県ろ~るショー!!の獅子は、キレッキレだった。 義理と人情。説法の中の…

AZUMI タベさん INOV

2023年9月20日米沢ARB 配信AZUMI タベさん INOV タベさんのスライドギターは、柔らかくて繊細。INOVさんに、ワタナベマモルさんを思い出した。 AZUMIさんの「ハレルヤ」、優しさのような、癒しのようなものを少し感じた。不思議。

夜久一&横山知輝

2023年9月5日(火)浅草 BARデンキュー夜久一&横山知輝 「僕は帰ろう」コントラバスの一つの擦過音が、イメージを深くする。 更地となった、相馬の津波の被災地を歩いた時の景色。 おだやかな海。砂浜の茶碗の欠片。風車。手作りの祭壇。鯉のぼり。奇跡的に…

AZUMI

2023年8月27日(日)池袋 バレルハウスAZUMI 8月は、3つ、AZUMIさんのライブに行けた。ギターソロ。横山さんと。ワンマン。異なった味わいを楽しめた。 この日のワンマンは、ジュークボックスみたいだった。 AZUMIさん限定のジュークボックスがあったら、皆…

AZUMI&横山知輝

2023年8月26日(土)泪橋ホールAZUMI&横山知輝 久しぶりの説法、嬉し。 「ハレルヤ」。『田舎教師』の青年の最期のシーンが浮かんだ。提灯行列の賑わいの中の死。 日本軍の遼陽占領が9月4日。羽生での戦勝を祝う提灯行列は、9月7日。 死の床で、青年は、「…

『ケルト人の夢』

『ケルト人の夢』マリオ・バルガス=リョサ野谷文昭 訳岩波書店 アイルランド独立のための活動を始めたケイスメントは、ドイツに赴く。蜂起に使用する武器を、ドイツから提供してもらうため。そして、蜂起の時に、ドイツの陸軍と海軍にイギリスを攻撃しても…

夜久一&横山知輝

2023年8月14日(月)神保町 ホンジツ夜久一&横山知輝 窓に、店内の照明が映っている。境界が曖昧になって、向こうにも奥行が生まれて、幻想的だった。 コントラバスの音が似あう。 「火の車」(?)の時、ピンク・フロイドの『炎』のジャケットが浮かんだ。…

AZUMI

2023年8月11日(金)難波ベアーズAZUMI エレキソロのspace感。洗脳されているみたいだった。 意識が、どこかに連れていかれてしまう感覚。 一部は、アコギソロ。ノンストップで55分。 知っているメロディ、知らないメロディが連綿と繋がっていく。脳が指に…

夜久一

2023年7月26日(水)亀有 KIDBOX夜久一 タイトルはまだ無いらしい、「鯨の鳴き声」と「車が燃える」歌、良かった。シンボリックな感じ。 「鯨の鳴き声」は、涼しかった。続く「車が燃える」で暑くなった。 鯨が深海に潜るって、知らなかった。水圧で潰れない…

『うらめしい絵』

『うらめしい絵 日本美術に見る怨恨の競演』田中圭子誠文堂新光社 甲斐庄楠音の「畜生塚」に描かれた21人の女性の中。その中に、引っ込んで膝を抱えた少女がいる。 著者は、この少女はお伊万の前(駒姫)ではないかと思う。「秀次の首と対面した女たちが悲し…

『甲斐荘楠音の全貌』

『甲斐荘楠音の全貌』東京ステーションギャラリー 三階の展示を観て、二階の展示の最後の一つ前が、「畜生塚」。「畜生塚」の向いに、「畜生塚」に描かれた女性達のポーズを取る楠音の写真。 この組み合わせが、エロかった。 二階の展示では、スケッチ「座る…

ワタナベマモル、岩井里樹

2023年7月16日(日)大船 Re roomワタナベマモル、岩井里樹 Re roomは、ベランダ側の窓が広い。広い窓の外には、景色を遮るビルが無い。 「喫煙小唄」の途中で、暮れていく空が、夜になった。 じいさんに手を引かれて、空襲の中を逃げる。 ワタナベマモルさ…

バラッドショット、The Sundance

2023年7月6日(木)高円寺 moon stompバラッドショット、The Sundance 会社で、「あぁ明日は七夕だ」と気付いた。命日だと思った。 誘われて、何の気なしに行ったライブは、バースデーライブだった。不思議な感じがした。 The Sundanceさんは、初めまして。M…

Elsen Price、中尾勘二、横山知輝

2023年7月5日(水)入谷 なってるハウスElsen Price(b) with 中尾勘二(kl,sax,etc) 横山知輝(b) 二部。Elsenさんと中尾さんから。途中で、横山さんが加わった。 ここからとても良かった。 横山さんの音が軸になったような…。それは、グイグイ引っ張るのでは…

『恐ろしい美が生まれている アイルランド独立運動と殉教者たち』

『恐ろしい美が生まれている アイルランド独立運動と殉教者たち』ユーリック・オコナー訳 波多野裕造青土社 「恐ろしい」は、血が流れる。「美」は、アイルランド。 多分。 アイルランドは、武力に依らずに、自治を獲得しようとしていた。 そのためには、イ…

山口敦子、早川岳晴

2023年6月11日(日)阿佐ヶ谷 SOUL玉山口敦子、早川岳晴 敦子さんの歌声の気持ちよさ。早川さんのベースの気持ちよさ。 雰囲気は全然違うのだけれど、組み合わさって、新しい気持ちよさが誕生。 ベースの低い振動と、真っすぐな声。 敦子さんのギター、マン…

『極夜行(きょくやこう)』

『極夜行(きょくやこう)』角幡唯介(かくはたゆうすけ)文藝春秋 2018年 著者が極夜に興味を持った、『世界最悪の旅』というノンフィクション。電池を使う懐中電灯が無かった時代の、極夜の旅。 その紹介箇所を読んでいて、思い出した。夢の中で経験した、…

『ルポ川崎』

『ルポ川崎』磯部涼新潮文庫 少し前に、違う著者による「ルポ」+「地名」の本を読んでいた。その地名は、「歌舞伎町」・「西成」と、地名ではないけれど「路上生活」。今回は、「川崎」。 漠然と、どこも治安があまり良くない感じのところ。でも、読んでいて…

『狂うひと』

『狂うひと』 「死の棘」の妻・島尾ミホ俤久美子新潮文庫 『死の棘』に出てくる電報と、脅迫の紙片。島尾さんの愛人が、島尾家に電報を打ち、島尾家の郵便受けに紙片を入れた。 でも、実際は違うのではないかという意見がある。島尾さんの自作自演ではないか…