「あずみの森 4」

「あずみの森 4」

AZUMI、十三RAINCOAT

 

『3』で解体していた家は、建て替えなのね。

基礎工事が終わっていた。

 

夏の空。

 

宇宙から見下ろす地球のブルーは、海の色。

大地に立って見上げる地球のブルーは、空の色。

 

青のグラデーションが美しい。

 

「ヨシロー」。

 

たまらんエレキの音の中、川沿いの道をゆっくり進み始める。

 

日が暮れ始めて、空の雲が色づいている。

微かにそよぐ葦。

すれ違う人。

まっすぐな道の先にある鉄橋。

鉄橋を渡る列車。

 

 私は生きるんだと書く

 

ビトさんの「星占いの歌」は、誕生。

 

常吉さんの「思いで」のインストを弾く、AZUMIさん。

テロップで語られる、逝ってしまった方達への想い。

 

このYOU TUBEの中では歌っていないけれど…、

 

 生きて 生きて それから消えて

 後はなんにも残らない

 

ならば、一番大事なのは、時間かもしれない。

 

「思いで」の、2番の歌詞が大好き。

 

その、夏の静かな昼下がりの空気を、いつか感じられるといいな。

 

 照り返す日差しを避けて

 軒下に眠る犬

 思いでもあの雲の中に

 少しずつ消えていく

 

 この空の向う側には

 もうひとつの青い空

 誰もいない空の中で

 ぽっかり浮かぶ雲

 

その時、何蝉が鳴いているだろう。