AZUMI
2021年3月19日(金)
AZUMI
深夜2時のお墓参りのMCを聴いて、「トリちゃんの夢」を聴いたら、豊島与志雄さんの「どぶろく幻想」を思い出した。
読み返したら、女中さんの名前が「つねちゃん」だった。
小説の最初に出てくる、線路の輻輳地帯はどこだろう。
日暮里駅の芋坂跨線橋かな。
深夜、野島さんは、そこから道に迷った。
そして、座り込んだ空襲の焼け跡で、千代乃さんの幽霊に会い、周伍文の飲み屋に連れて行ってもらう。
飲み屋はどこにあったんだろう。
野島さんは、豊島さん自身。
豊島さんは、根津に近い千駄木に住んでいたから、多分、その辺り。
豊島さんも、年齢を考えたお酒の飲み方ができなかった方。
毎日酒に酔って彷徨し、そして心身を消耗すること、もう止めなければいけない。
昭和30年に64歳で亡くなった豊島さんの、還暦後、最晩年の作品。