「ジミー・ペレス警部もの」

シェトランド四重奏」と「ジミー・ペレス警部シリーズ」

アン・クリーヴス

創元推理文庫

 

殺人犯が明らかになった後のことが、気になった。

 

殺人犯の「身近な人」の、その後が。

 

「身近な人」のその後について、『白夜に惑う夏』と『野兎を悼む春』と『青雷の光る秋』では、ちょっと言及されていた。

『空の幻像』では、ジミー・ペレスも、カップルの今後を気にしていた。

 

私は、『大鴉の啼く冬』と『水の葬送』の「身近な人」のその後が、とても心配。

 

『大鴉…』の方は、「身近な人」はもちろん、犯人も心配。

犯人の、長年に亘って病んだ心が癒される時は来るのだろうか。

『水の…』は、「身近な人」が、この事件から立ち直る姿が、全くイメージできない。

 

第一作目の『大鴉…』で、キャサリンとシーリアスという、自我を強く表す女性が出てきて印象的だった。

特に、キャサリン

以降、全作に、そういう女性が出てくる。

最後の『地の…』では、ほのめかされる程度だったけれど。

キャスリンが父親とそっくりという、キャスリンの母親の言葉が気になった。

 

このペレス警部物は、ドラマ化されている。

観たい。

シェトランドの景色がきれいだろうなぁ。

 

『大鴉の啼く冬』

『白夜に惑う夏』

『野兎を悼む春』

『青雷の光る秋』

 

『水の葬送』

『空の幻像』

『地の告発』