江古田倶楽部のカウンターには、本が並んでいた。
お客さん側に小口を向けているものも、数冊。
その中に、稲垣足穂の『東京きらきら日記』があった。
その時、昔好きだった、「弥勒」の感覚を思い出した。
それで、読み直し、足穂の本を何冊か新たに読んだ。
そして、明石に行った。
夜久さんの「星めぐりの歌」を聴くと、足穂が思い浮かぶ。
宮沢賢治の作品なのに…。
赤い目玉のサソリ 広げた鷲の翼
夜道を歩く、足穂とお寺の奥さん。
足穂は、空を指さして、お寺の奥さんに星座を教えている。