2021年11月10日(水)
亀有 KIDBOX
夜久一
「ブルー」から始まって「花屋の二階」だった。
空気の振動が細かくて、ギターの残響(?)に、羽毛や触手やムートンが思い浮かんだ。
やっぱり、ライブは配信より現場!と思った。
でも、現場ライブだからというだけではない。
店内が、アコギの森になっていたからだ。
見上げれば、ヘチマ棚ならぬ、アコギ棚。
『女神』だったけ。
「あの娘」に、愛おしさを感じた。
なんでか、思い出すことのなかった歌。
ライブに来られて嬉しいぞ。
去年の2月のライブで、聴けるかなと期待して叶わなかった、『約束』を体験できた。
ただ、この一年ほど、北欧辺りのミステリーばかり読んでいるため、雪の上に血痕が見えた。
50代後半と思われる男性が、路上に、うつぶせに倒れている。
ツィードのジャケットを着ている。
刑事の私は、この季節、ツィードのジャケットだけでは外出しないだろうと不審に思う。
もし、『約束』というタイトルの殺人事件小説があったら…。
ストーリーは思いつけないけれど、とても悲しい物語だろう。
AZUMIさんは、『されど私の人生』だったな。
「あずみの森」以上に、鷲見さんと夜久さんのギターの話しが分からなかった。
でも、夜久さんのソワソワと落ち着かない感じは伝わってきた。
次の夜久さんのライブで、新しいエレキに会えるのかな。
夜久さんのライブ、音が…。
ギターの? 声の? 両方の?
よく分からないけれど、とにかく音が、豊かになっている。
音楽に無知な私が言うのは恥ずかしいけれど、夜久一というミュージシャンが音楽で表現する世界は、どんどん美しくなっていく。
20年目の夜久さんの音楽は、どんな感じになっているんだろう。