「ヨーナ・リンナ警部 シリーズ」
「ヨーナ・リンナ警部 シリーズ」
ラーシュ・ケプレル
どこかに、「殺人者は、対象者を、自分の物語に取り込む」みたいなことが書いてあった。
作者は、登場人物を自由に動かして、物語を完成させる。
殺人者の物語のテーマは、自分の欲望の充足。
6作目まで翻訳されている。
4作目で、ヨーナの過去が明かされる。
あの出来事以降、ヨーナは「ぼくの言ったとおりだったでしょう?」と言うようになったのかな。
ぼくが言った通りにならないと、大変な悲劇が待っている。
いつか再会が果たせて、そこで、ヨーナの口癖を聞けますように。
ディーサ、薄幸。
暴力が、きつい。
でも毎回、苦しみから解放される人も描かれるので、それは救い。
『催眠』・『契約』 ハヤカワ文庫 訳・ヘレンハメル美穂
『交霊』 ハヤカワ文庫 訳・岩澤雅利・羽根由
『砂男』 扶桑社ミステリー文庫 訳・瑞木さやこ・鍋倉僚介
5巻以降は、全部翻訳されてから読もう。