『ミレニアム1~3』

『ミレニアム1~3』

スティーグ・ラーソン

ヘレンハメル美穂・岩澤雅利 訳

ハヤカワミステリ文庫

 

とても評判の良い作品なのだけれど、付いていくのが大変だった。

 

でも、遺されていたシリーズ4の草稿は読んでみたい。

 

「1~3」は、スティーグ・ラーソンが、30年以上連れ添ったパートナーと作り上げた作品。

ラーソンはジャーナリストで、反極右・反人種差別の立場をとっていた。

それで、パートナーに暴力が及ぶのを避けるために、入籍しなかった。

ラーソンは、『ミレニアム』出版前に、心筋梗塞で、突然亡くなった。

パートナーは法的な伴侶になっていなかったので、『ミレニアム』に関わる全てから切り離されてしまったらしい。

 

『ミレニアム』に関わる思い出を、パートナーの方にまとめて欲しいな。

「長靴下のピッピ」と「名探偵カッレ君」に、リスベットとミカエルをなぞらえることにした時のこととか。

他者との関係を持たなかったリスベットを、最後はどのような人間に成長させようと思っていたのかとか。

リスベットの双子の妹を、どのように登場させる予定だったかとか。

私は、ミカエルのお嬢さんが、何かの事件に巻き込まれそうな予感を持ったのだけれど、どうかな。