『レイン・ドッグス』
エイドリアン・マッキンティ
武藤 陽生 訳
早川文庫
ダフィ、おめでとう!
これは、チャンスだよ。
納屋の中にあるアレは断捨離するのだ。
前作で、ケイトも心配していたよ。
でも、ダフィの孤独タイムが好きだったので、ちょっと寂しくもあるな。
他にも、ダフィに変化を感じた巻になった。
例えば、若い巡査ローソンに、警察を止めようなどと思うな、キャリアをつめと言う。
これまでロック系だったのに、今回はクラシック系。
ダフィがピアノでクラシック音楽を弾くシーンって、これまであったかなぁ。
犯罪捜査課の人間に暴動鎮圧の仕事をさせるな、犯罪捜査に集中させろと言っていた。
だけれど今回は終盤近く、精神を安定させるために、信じられない行動にでる。
次の日の朝、いても立ってもいられず、暴動鎮圧任務に志願した。
久しぶりのダフィもので、相槌の「あい」が懐かしかった。
これは、アイアイサーの「あい」で、北アイルランドではよく使われるそう。
『アメリカン・スキン』には、「へえへえ」という相槌がよく出てきた。
これは、原語では何なんだろう。
日本での6作目の出版が、決まっているそう。
嬉しい。