『小説河内風土記 巻之四』
『尼講』
またもや内海桂子師匠のお説教を思い出した。
けれど、バカボンのパパの「これでいいのだ」なのかもしれない。
『月下の河内野』
これまで浅吉だったけれど、巻之四で、朝吉になった。
『悪名』の朝吉と違って、この朝吉は、お伊勢参りに行かなかった。
朝吉に対して、好き避けをしてしまったおけいが、何年も経って、朝吉と結ばれるお話し。
二人の縁を結んだのが、酒が原因で落ちぶれた漫才師、文句留の死。
『河内風土記』の中で、今のところ、唯一、さわやかさを感じられる恋愛。
巻之四でも、色々と不思議な人達が出てくる。
『傭い歯』には、元力士の鯉昇が出てくる。
浅吉親分は、河内出身の力士を応援したけれど、皆、長続きしない。
それは、河内の人間は口が奢っていて、ちゃんこ鍋に耐えられないから。
鯉昇も、東京へ修行にやらされた時、食べ物の不味さに大阪に戻ってきてしまった。
それで親方の不評を買い、面白くなくて、飲む・打つ・買うの道楽に耽り、力士をやめた。
そして、河童と相撲を取って、臭くなった。
昔、剣晃という関取がいた。
相撲に興味はなかったけれど、剣晃は、なんとなく好きだった。
でも病気で、若くして亡くなってしまった。
確か、大阪出身ではなかったかと調べたら、守口出身だった。
そして、守口は、北河内に分類される地域なんだね。
天台院には、大きなタイサンボクがある。
今もあるのかな。