AZUMI

2022年10月18日(火)
入谷 なってるハウス
AZUMI

「捨てられた古いビデオデッキ♪」って、VHS用かな、ベータ用かな?
突然、変なところが引っ掛かった。

それが、「風のように時は過ぎてゆく♪」に繋がって、「ほこり」を思い出していた。


「home」、「播州平野」、「good afternoon blues」、「good night 大阪」。
どの歌にも、AZUMIさんのリアルな時間があるんだな。

それが、奇跡という感慨に繋がっていくような。

歌おうとして、歌われなかったのは、何だったんだろう。
その歌に繋がったという出来事は知らなくてもいいけれど(知りたいけれど)、タイトルだけ聞いておけばよかった。

「そこにあるところ」の「君(きみ)」が、AZUMIさん自身のように思えた。


天王寺」の歌の後の長いギターの演奏が素敵。


「お茶碗」。
机の引き出しにしまって、そのまま忘れていた「何か」を見つけて、浸るような。
美しい音。


「説法」。
朝吉親分と貞のやり取りの時の、ギターの六弦を押さえた音が、不安。
一音で不安を覚えさせる音って、音階で言うと、何?


雨がショボショボ降る帰り道。

「出会う」って、川と川が出会うのか、川と海が出会うのか…。
どっちの意味だったんだろう。

川と川が出会うって、こんな感じ?
常吉さんに出会って、AZUMIさんが「石」を歌い、優作さんが「石」を歌い、なってるバンドが「石」を歌い、夜久さんが「石」を歌う。

川と海が出会う場合は、こんな?
常吉さんという海に、AZUMIさんの「石」が、優作さんの「石」が、なってるバンドの「石」が、夜久さんの「石」が、川として流れ込むのか。

海に流れ込み、進み続けると、陸地に上がるはず。
そこは、どんなところ?
流れ込み、流れ続けた者しか分からない世界。


『幻植物園』という写真集があった。
廃墟感。
植物園って、こういう感じだったけ?
家の近所の水辺の写真を目にすることがあるけれど、それは美しい。
嘘っぽいぐらいに。
この写真家さんの目で撮ったら、そこも廃墟になるのかな。
もしかしたら、そっちの写真の方が実感できたりして。