説経節政大夫
2022年10月27日(木)
日暮里サニーホール コンサートサロン
説経節政大夫独演会
説経「をくり」(遠藤琢郎 構成・演出)
「をくり」巻5
堕地獄の段
餓鬼阿弥の段
車曳きの段
照手が狂人を装って、車を曳き始めるシーンをまた聴けて、嬉しい。
政大夫さんの照手の、「ものに狂うてみしょうぞ」、大好き。
前はもっと可憐だった気がするけれど、今回は強さを感じた。
別れの時に、照手が小栗の胸札に、願いを書く。
政大夫さんの語りが、実際に想いをしたためているみたい。
結末は知っているのだけれど、願いが叶いますようにと切なくなる。
「病本復するならば、かならず、下向には、一夜の宿を参らすべし。かえすがえす」に、ウルっとする。
餓鬼阿弥の段までは、目を閉じて聴いていた。
三味線の音、声、節が全部、とても気持ち良い。
次の政大夫さんは、平日の18時。
なんでそんな時間?
萩原朔太郎の詩を説経節にするって、どんなかとても聴きたいが…。
政大夫さんの他の説経節も、もっと聴きたい。