『沈黙の果て』

『沈黙の果て』
シャルロッテ・リンク
浅井晶子 訳
創元文庫

ティムは、診断を誤っていたことになる。

ジェラルディンの今後だけが、曖昧のまま終わる。
とりあえずは、フィリップの予想通りになるのだろうか。
その後はどうなるのだろう。
2人の関係が良い方に行くことを願うけど…。
フィリップは、自分が作り出した闇から抜け出た。
でも、ジェラルディンには、暗い気持ちの誕生を感じる。
ティムがジェラルディンを観察したら、どう分析しただろう。


あなたが最高の共犯者だったからよ

助けを拒絶する人間を、どうやって助けろっていうんだよ

結局は僕だって、ひとりでなんとかしようとがんばるしかなかった。そう、誰もがそうやって生きていくしかないんだ

罪の意識は人を悩ませるばかりで、誰にも何ももたらさない

人間って、責任を逃れようとするときは、結局いつでも何かをでっちあげるんだ