夜久一&横山知輝

2023年10月11日(水)
大久保 ひかりのうま
夜久一&横山知輝

「放浪者のうた」から「炎上する車(?)」までのノンストップが、良かった。
その中の、インスト(長めの前奏?)、好き。

「電流」の夜久さんのギター、激しい。

「インド・カレー」、名作。

固まったように演奏する夜久さんと、激しく体を揺らす横山さん。

久しぶりのひかりのうま。
新大久保から大久保の、いつもの横道。
薄暗い、古ぼけた横道。
モツの24h営業無人販売店が出来ていた。
恐ろしく明るい照明。
ちょっと狂気を感じる明るさ。

地元の駅からの帰り道、金木犀の香り。
今年は遅い。

 

AZUMI

2023年10月7日(土)
池袋 バレルハウス
AZUMI

「朽ちてゆく」とか、「夕暮れ」とか…。
あと何があったかな。
心地よい、秋の空気を感じた。
天王寺」は、秋の空の下、プラプラ歩いている気分。
それにしても、長い夏だった。

「何も考えない」のギター、気持ちよかった。

アンコール、充実。

 

 

楽しかったこの日、ハマスイスラエルを攻撃した。
どれくらいのパレスチナ人が、ハマスを支持しているのだろう。
分からないけれど、イスラエルは報復として、これまで以上に、徹底的にガザ地区を破壊する。

 

 

遊睦民祭 蔵王 2

2023年9月23日(土)・24日(日)
遊睦民祭 蔵王 2

GEZANの時、何故か、空に意識が向いた。
何度も空を見上げた。
飛行機雲が、長く伸びて、雲を抜けていった。
とても高い所を、多分とても大きい鳥が、飛んで行った。
トンボが、ツー、ツーと行き交った。
シャボン玉が流れてきて、割れた。
ドローンがやってきて、旋回して、帰って行った。

友部正人さんの時は、ステージ背後の山が気になった。
あそこに、どれだけの生き物がいるのだろうかと思った。
小さな虫から、もしかしたら熊まで。
前に立っている男性の帽子に、トンボが止まった。
赤トンボだった。
何十年ぶりに見た。


友部さんの一時間後、同じステージで、OKI & Rekpo + 内田直之
また、山を眺めていた。
でも今度は、生き物のことは思わなかった。
樹々の葉が、風にそよぐ。
さっきは、全然見えなかったのにと不思議だった。
雲の流れで、山の斜面の日差しを浴びる箇所が移動する。
そうすると、そこがキラキラと輝く。

アイヌ語で、風は、「レラ」。
木の葉が、風に揺れて、キラキラと踊っているような語感。

空、森、風。
ばらばらに感じていたものが、東北六県ろ~るショー!!で一つになった。
「月夜のらくだは泣いてるだろか」の時。
空を見上げた。
そして山を眺め、ぐるっと頭を巡らすと、月があった。

全部で一つの「場」になった。
そこに、自分も含まれている感覚。

これは、「時」だろうか。

 

 

遊睦民祭 蔵王 1

2023年9月23日(土)・24日(日)
遊睦民祭 蔵王 1

獅子舞、3つ見ることができた。

糸あやつり人形の獅子は、ほのぼのと犬のよう。
黒獅子は、長い胴体の動きが、龍や蛇のよう。
東北六県ろ~るショー!!の獅子は、キレッキレだった。

義理と人情。
説法の中の「ハレルヤ」のギター。
激しい戦闘をイメージすることが多い。
でも、この日は、人々の叫びや嘆きに聞こえた。

説法が終わって、ステージに戻ってきた映美さんが、「AZUMIさん、宇宙へ行っちゃった」みたいに、そのギターを評した。

東北六県ろ~るショー!!で、映美さんに「昨日狂ったAZUMIさん」みたいに紹介された。
そのAZUMIさんのcrazyなギターも含めた六県ろ~るで、獅子がキレッキレに舞った。

黒獅子は、印象に残った。
一部の後半、黒獅子は生き生きと動き回っていた。
何度も歯を嚙み合わせて人々の安寧を祈り、見物する人たちも胴の中に入れてうねり、練り歩く。
黒獅子と村人が、田んぼの畦道を行く風景が浮かんできた。
日が暮れてからの二部の最後は、黒獅子を、警固と呼ばれる人が神社に戻す。
説明をする人が、「まだまだ、もっと遊びたい黒獅子」と言っていた記憶。
獅子舞の、人間を守る神としての行為が、「遊び」と言い換えられる。
面白い。
遊びたい黒獅子と警固の間で、真剣な闘いが繰り広げられる。
実際の祭りでは、村人たちが、黒獅子を応援する側と、警固側に分かれるそう。
この曖昧な関係性が、いいなぁと思った。

 

 

AZUMI タベさん INOV

2023年9月20日
米沢ARB 配信
AZUMI タベさん INOV

タベさんのスライドギターは、柔らかくて繊細。
INOVさんに、ワタナベマモルさんを思い出した。

AZUMIさんの「ハレルヤ」、優しさのような、癒しのようなものを少し感じた。
不思議。

 

 

夜久一&横山知輝

2023年9月5日(火)
浅草 BARデンキュー
夜久一&横山知輝

「僕は帰ろう」
コントラバスの一つの擦過音が、イメージを深くする。

更地となった、相馬の津波の被災地を歩いた時の景色。

おだやかな海。
砂浜の茶碗の欠片。
風車。
手作りの祭壇。
鯉のぼり。
奇跡的に被害を免れた家なのか、そこで黙々と農作業をする人たち。
「悲惨な出来事でした」

それから、福島の梁川でミチロウさんのライブの時に店長さんが言った言葉。
「今夜ここに来られた人たちは、心配いらない、大丈夫な人たち」


「ブルー」、素敵だった。
解放感。