鴨宮~小田原

2022年12月18日(日)
鴨宮~小田原

平塚駅を発車すると、景色が変わった。
山の連なりが現れる。

この後は、ずっと山並みが続く。

牧野信一は、東京での生活に窮すると故郷の小田原に帰った。
車窓から、山並みを眺めただろうか。
見ないように努めただろうか。

 

箱根の山々、酒匂川の清流に、相模灘の潮風に、小田原は結局牧野の詩の根源地でありました。

 

 

 

鴨宮駅から歩いて、酒匂川に出た。
空間が広々として、解放される。

酒匂川橋を渡った後、御幸の浜までは、やたらと神社を目にする。
御幸の浜から文学館までは、寺町のように寺院が多い。

樹々の枝が風に揺れる音。
ガラス戸が、ガタガタ揺れる音。

 


牧野信一の狂気は、明るい陽ざしに曝される。
そんな感覚を持った。


牧野信一の息子さんは、ビアク島で戦死した。

父とは違う、狂気の世界。