夜久一

2021年1月27日(水)

上尾 プラスイレブン

夜久一 配信ライブ

 

終盤。

「約束」

「一度きりなんだから(新曲、タイトル知らない)」

「新しい季節」

「ブルー」

南十字星

の流れが、好き。

 

ただ不図、「約束」について思った。

 

さみしさが見せる幻であっても、それが光や力となって、導かれ、たどり着ければいい。

でも、たどり着いたそこも、結局は幻だったという結末もある。

 

二つの、ラスト・シーンが浮かんだ。

 

1 待っていてくれた人を抱きしめ、その人に招かれて、暖かい部屋で安らぐ。

 

2 マッチ売りの少女みたいに、さみしさが見せる幻を抱いて、凍死する。

 

最後の一曲が、いつも希望を感じさせてくれる「南十字星」で、良かった。

 

そうえいば、織田作之助の「わが町」のラストは、主人公が、プラネタリウム南十字星を眺めながら亡くなった。

 

もう一度行きたいと願ったマニラに、幻だけれど、たどり着いた。

 

マッチ売りの少女は凍死したけれど、温かいクリスマスや優しかったおばあちゃんをイメージできたというのは、幸せだったといえるのかもしれない。

 

でも、おばあちゃんが亡くなる時に少女とした約束は、「幸せになるんだよ」ではないかな。

 

約束は果たされなかったけれど、おばあちゃんは、「頑張ったね、辛かったね」って、迎えにいったのかもしれない。

 

待っていたんではなくて。