大和郡山と近鉄奈良線

2022年12月29日(木)
大和郡山

今東光の『河内風土記』の「裸蟲」で、朝吉どんが身を潜めたのが、大和郡山
そこにあった洞泉寺遊郭の一人の遊女と馴染みになる。

「裸蟲」は、ちょっと「悪名」と似ている。
松島遊郭が洞泉寺遊郭になって、やくざの抗争が相撲部屋の抗争になって。
遊女は四国に流され、朝吉の元を去る女性の設定もある。

 

ハートの窓…。
この遊郭は、いつまで営業されていたのだろう。
ハートの概念が日本に定着したのは、いつ?

商店街に、営業はしていない、何軒もの呉服店があった。
遊郭で働く女性たちの需要があったのだろう。

町の散歩地図があったので歩き回る予定だったけれど、足が痛くて断念。


でも、大阪に戻る電車で、とても素敵な景色を見ることができた。
JR大和路線の方が宿に戻るのに便利に思えたけれど、せっかくなので、近鉄奈良線を利用。

生駒を出るとトンネルで、結構長く感じるトンネルを抜けると石切。
石切を発車すると、すぐに、眼下に大阪平野の一大パノラマが広がった。

その瞬間、「生駒の山から小便したら 大阪平野に虹がかかるでぇ」は、これだと思った。
同時に、夕焼けは? 朝焼けは? 夜景は? 落雷は? 大雪は?と思った。

近鉄を選んで良かった。
こっち側の窓を眺めていて良かった。

運が良い!と感動。