江古田倶楽部

江古田倶楽部のカウンターには、本が並んでいた。

 

お客さん側に小口を向けているものも、数冊。

その中に、稲垣足穂の『東京きらきら日記』があった。

 

その時、昔好きだった、「弥勒」の感覚を思い出した。

 

それで、読み直し、足穂の本を何冊か新たに読んだ。

 

そして、明石に行った。

 

夜久さんの「星めぐりの歌」を聴くと、足穂が思い浮かぶ。

宮沢賢治の作品なのに…。

 

 赤い目玉のサソリ 広げた鷲の翼

 

夜道を歩く、足穂とお寺の奥さん。

足穂は、空を指さして、お寺の奥さんに星座を教えている。

 

 

「カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ」

カミーユ・ヴェルーヴェン警部シリーズ」

ピエール・ルメートル著 橘明美

文春文庫

 

間違って、二作目の『その女アレックス』を最初に読んだ。

 

アレックスが監禁されるところから始まる。

その監禁が怖すぎて、読むのを止めようかと思った。

でも読み進めたら、監禁された理由が分かった。

その理由が、監禁を超えた怖さ。

そして、監禁された理由の、その理由が、さらに怖い。

 

『アレックス』の後に、一作目の『悲しみのイレーヌ』を読んだ。

 

終りの方になって、「私、ここまで何を読んでいたの?!」と驚いた。

 

最後の死体が、カラヴァッジョの絵でイメージされた。

カラヴァッジョの描く、肉体の感じ。

 

…でも、カラヴァッジョのシーンは妄想の方かもしれない。

ティチィアーノのシーンは、本物。

 

三部作の最後、『傷だらけのカミーユ』。

 

カミーユ、本当に、傷だらけ。

 

色々、悲しい。

 

作者が「贈り物」と言う、中編『わが母なるロージー』。

これは、『アレックス』と『カミーユ』の間に起きた事件の話し。

 

せめて、この頃のカミーユの幸せが、続いてほしかった。

 

アレックス、カミーユ、アンヌ、ジャン・Gは、共通点があるような。

 

カミーユ』のラスト近くの一文が、とても寂しい。

 

なぜなら、どちらももう二度と会えなくなるような気がしているのだから。

 

 

「あずみの森 13」

「あずみの森 11 第二回バーのマスタ&ママシリーズ

 『リズム&串カツ アガッタ!』の安藤八主博さん ゲスト山口しんじさん」

 

貧相くん。

 

滅茶苦茶、楽しかった。

 

安藤さんと山口さんは、AZUMIさんの「ちゃいまんねんちゃいまんねん、すまんのうすまんのう もうなんでもいいんじゃあ」時代が、とても好きなのね。

 

リクエストしたかった曲、「夢見るベランダ」が聴けた。

そして続いて、まさかの「カレンダーガールはあとでね」。

 

笑。

 

お喋りは、分からないところもたくさん。

 

一番印象に残ったのは、AZUMIさんの髪の毛が「グレートカブキ」みたいだった、

という安藤さんの振りに、山口さんが、「グレート義太夫」を連想したところ。

 

グレート義太夫さんの書いたという、「泥とバター」のレヴュー、読んでみたい。

国会図書館のサイトで検索してみたけれど、出てこなかった。

 

グレート義太夫さんがギター弾くことを知らなかった。

なんと、ドラムも叩く。

そして、You Tubeもやっている。

 

東インド会社の最後の日の話しで、スローモーションのように殴りあう酔っ払い。

映像が浮かぶ。

 

刺青の話しも面白かった。

 

「夢見るベランダ」は、ずっと、「シスコ」と繋がっているイメージがあった。

 

ベランダは桜川にあったと聞いて、「夢見るベランダ」は、「ここにだけ」にも繋がった。

 

桜川って、どこだ?と思って調べたら、浪速区だった。

 

材木が浮かんでいたのは、木津川か。

平林の貯木場に流れていくのかな。

 

「街」にも繋がっていくなぁ。

 

「夢見るベランダ」は、もちろん、ベランダが夢を見ているのではない。

(ベランダだって、可愛い娘がビキニで日光浴して欲しいって、夢見るかもしれないけど)

 

宇野浩二の小説に、「夢見る部屋」というのがある。

こちらも、部屋が夢を見ているのではなく、宇野浩二が部屋で夢を見ている。

 

センスが同じ…。

 

『guitar guitar guitar』は、1991年頃のCD。

 

すごいのは、「夢」が叶っていること。

 

でも、「このギターひとつかついでもっと遠くへ行きたい」ってところは、ちょっと違う。

 

アコギとエレキと物販と着替えやら…。

重そう。

 

 

「しゃぼん玉感謝祭 2021」

「しゃぼん玉感謝祭 2021」

 

2日目「得三」のライブが、好きだった。

 

「父のワルツ」、「ガブガブ飲む」って、好きな歌が2曲続いた。

「ガブガブ」で、こぼれた水で、指で床に、「あいうえおかきくけこ」って書く。

ハングル文字が、浮かんだ。

…書けないけれど。

 

「思い出」と「石」も、この日のが好きだった。

「石」は、優作さんが、「自由になるのだろうな」のように自由になっていっている感じ。

横ちんさんの、「ここにいるおぉ!」っていう常吉さんの真似、似てる。

 

AZUMIさんのシャツの色に、「黄味しぐれ」を思い出した。

大好きだった和菓子屋さんの、とても美味しかった「黄味しぐれ」。

芋づる式に、その和菓子屋さんの、「鶯餅」、「鹿の子」、「水ようかん」も思い出した。

今は甘いものは苦手なのだけれど、甘いものの幸福感が湧いてきた。

ひんやりした甘さの餡だった。

 

「娘16、憎からず」。

昔、江戸とか明治の小説で、年齢を掛け算で言うのがあったような。

それ式だと、娘は18歳になる。

「二九からず」。

 

「ズンドコ節」が、ちょろっと出てきた。

頭の中で、「学校帰りの森陰で~♪」って、ドリフの「ズンドコ節」が流れた。

でも、AZUMIさんのは、きっと、アキラのだよね。

 

播州弁では、「姉ちゃん、茶しばかへん? 茶しばこうや」って言うと思っていた。

 

誰か、「注射器」も歌って欲しい。

 

 

 

「あずみの森12  特典」

「あずみの森12  特典」

 

服田洋一郎さんは、今回、知った。

 

私の分類では、見た目が、「和」。

片仮名表記のブルースマンやミュージシャンという、見た目ではない。

落語の師匠とか割烹の板長が、休日に、趣味で仲間と演奏を楽しんでいる感じ…かな。

 

視覚と聴覚のそりが合わなくて、脳が戸惑う。

 

AZUMIさんの準備を待っている時にくちずさんだ、「血糖値が高いのに、好きなお酒は辞められない♪」が、視覚と聴覚にしっくりくる。

 

歌った後、服田さんが「あんたの弟子だろ?」と聞いて、AZUMIさんが「そう」と頷いた。

 

服田さんの即興かと思った。

 

ペーソスというグループの「霧雨の北沢緑道」という歌なんだね。

 

2013年、AZUMIさんは「お缶」の時代だったかぁと、懐かしい。

 

今よりふっくらしている。

エレキギターの位置が、今より少し低いような。

そして、演奏している上半身が、なんか柔らかい。

 

視覚が慣れてくると、聴覚はルンルン。

お店で、バーボン飲んで、楽しい~な気分。

空気が振動している。

 

服部さんの歌う声は、生っぽくて、色っぽさも感じる。

 

でも、見た目的には、最後の「おおきに!」がしっくりくる。

(きっと、「もうええわ」という言葉も、しっくりくると思う)

 

若い時は、どんな見た目で、どんな声だったのだろう。

 

JAMES BLUES LAND、一度は行ってみたい。

 

 

 

夜久一

2021年6月29日(火)

新宿 ひかりのうま 配信ライブ

夜久一

 

男は17、女は19♪

 

え? 逆じゃない?

 

ちょうど読み終わった小説に出てくる駆け落ちは、男は18で、女は17か18だった。

二人で、屠殺場で働き始めた。

小説の中で、男は19の誕生日を迎えた。

で、男は「ジンタン」と呼ばれていた。

(『魂極まる』萩原雄一)

 

「blue」の始まるところ、きれいだった。

「blue」を聴きながら、You tubeでマラソン動画を見た。

でも、不図、飛び込みの動画の方が良さそうな気がして、探した。

上手な飛び込みのシーンを集めた動画が見つかって、これが、ピッタリだった。

そして、すごい選手を見つけた。

玉井陸斗選手。15歳かな。

 

季節外れの「約束」。

新曲の歌詞に「約束の地を夢に見て」って、あった。

 

ちょっと前に見た夢を思い出した。

アイスランドのカフェで、私と、一人の男性と、一人の女性と、三人で約束した。

日本で、再会しようねと。

 

8/14のフェス、楽しそう。