「あずみの森15 特典」

「あずみの森15  特典」

 

天王寺」を歌っているあべさんの肩の辺り、CD『Last Live』の絵にそっくりだった。

髪型は違うけれど、肩の辺りが。

 

あべさんのライブを体験したことは無い。

AZUMIさんとのを、いくつか、YouTubeで見たことがあるだけ。

そこでは、東海林太郎のようだった。

 

この映像のあべさんは、それとは、全然、違う。

なんだか、とっても自由。

 

一曲目の金森さんの「もう引き返せない」も、ソロとは全然違う感じ。

 

バンドの魔法だろうか。

 

AZUMIさん「ヨシロー!!」と叫んでいた。

「書く」の、「ヨシロー」?

 

「何も考えない」のシャブドゥーさんが、素敵だった。

 

あなたと私の合言葉

月夜の浜辺で会いましょう

 

その後の歌詞にも耳を澄ませたのだけれど、断片的にしか分からなかった。

 

シャブドゥーさんのこと、検索してみた。

 

Shavdoさんだと分かった。

(AZUMIさん、「ZOUND SYSTEM」って言っていたのね)

 

頭の中から白いダイヤが溶け出す歌と、Shavdoさんの組み合わせって、不思議。

真逆な世界のような、もしかしたら同じところに行きつくのかな?のような。

 

 

「あずみの森 15」

「あずみの森 15」

 

思いがけない「月の沙漠」。

 

短編「雨垂れ」で、国分さんが、ピアノで雨垂れ弾きした「月の砂漠」。

小説では、途中から、バーの女主人が、ピアノにあわせて歌う。

 

広い砂漠を ひとすじに

ふたりはどこへ ゆくのでしょう

おぼろにけぶる 月の夜を

対のラクダは とぼとぼと

 

砂丘をこえて ゆきました

だまってこえて ゆきました

 

「ふたり」は、きっと、『漂泊者(ながれもの)』の国分さんと室井さん。

二人は、サハラ砂漠を越えた。

 

夜久さんとAZUMIさんによる「流れ者」を聴くと、いつも『漂泊者』を思い出して、幸せな気分になる。

 

 

「復讐者」という名前のギターは、幻想的な水族館で聴いたら、トリップしてしまいそうな響きだった。

 

うら侘しさが素敵な「想いの下」も、いつもと感じが違う。

 

サウナには入ったことがないので、思い浮かぶのは銭湯だけれど…。

 

良く晴れた冬の、早い時間の、人の少ない銭湯。

高い窓から、日差しが射している。

 

…な気持ちよさ。

 

 

「復讐者」の作品、楽しみ。

 

 

「コニー・ショーベリ警視 三部作」

「コニー・ショーベリ警視 三部作」

カーリン・イェルハルドセン

訳 木村由利子

 

創元推理文庫

 

ショーベリの奥様が、夫に、心理テスト(?)をするところがあった。

「川を渡る女」。

奥様は、登場人物を、「道徳的に悪い」順に並べるように言ったと記憶している。

 

三作目『子守唄』で、事件の元になった出来事が明らかにされる。

その出来事が、心理テスト「川を渡る女」みたい。

 

でも実際に起きた出来事は、その後があるから、辛い。

その出来事の後、登場人物は、悲劇を負って生きていく。

 

 

一人の男性登場人物が、不倫をする。

 

彼は、奥様をとても愛している。

奥様と子供たちと自分のホームを、かけがえのないものと知っている。

 

でも、不倫を止めることができない。

それで、思考の中で、不倫相手の女性を、「あの女」と呼ぶ。

 

この感覚が怖かった。

 

「あの女」に出会わなければ良かったという気持ちは、不倫が続いたらどうなっていったのだろう。

 

 

一人の男性登場人物が、監禁され、カメラに向かって告白するよう強要される。

 

彼の同僚は、彼は、僕たちに助けを求めているはずだと思う。

後に、告白の動画を見た時に、僕たちに向けて語っているんだと思う。

 

でも、監禁された彼は、誰にも助けを求めなかったし、告白は自分自身になされた。

それは、彼自身を解放した。

 

この三部作には、秘めていたものを語ることで殻を破る人が、何人か出てくる。

監禁された彼のように。

 

語ることが、傷を深める場合もある。

 

オスロ警察殺人課特別班』のミア・クリューゲルは、捜査に復帰する条件として、カウンセリングを受けさせられる。

自衛のために、大事なことは話さないようにし、カウンセリング自体をさぼる。

 

監禁された彼も、もし監禁後にカウンセリングを受けられるように手配されても、拒否しそう。

 

語る・語らないを、ショーベリのお母様・エリクソンの奥様で、考える。

 

…ミアも、いつか、誰かに語るのだろうか。

この人に聴いてほしいと。

 

 

三作目の終わり近くで、ハマドの予想(確信か)に驚愕する。

 

この作品は、八作で完結したそう。

ハマドの予想がどうなったのか、知りたい。

 

『お菓子の家』

『パパ、ママ、あたし』

『子守唄』

 

 

 

 

「オスロ警察殺人捜査課特別班 シリーズ」

オスロ警察殺人捜査課特別班 シリーズ」

サムエル・ビョクル

訳・中谷友起子

Discover文庫

 

『アイム・トラベリング・アローン』。

 

ルーカスが悪魔を見るシーンから、その後のことが好き。

 

ミアの苦悩の描写が、ちょっとくどい。

 

『アイム・トラベリング・アローン』

『フクロウの囁き』

 

 

 

 

「マルティン・ベック 10部作」

マルティン・ベック 10部作」

マイ・シューヴァル ペール・ヴァールー

訳 高見浩

角川文庫

 

『悲しみのイレーヌ』で、『ロゼアンナ』という名前の語感が気になった。

 

現在、柳沢由美子さんの訳は、5作目まで進んでいる。

 

どうが、止まってしまいませんように。

なぜなら、7作目から、マルティン・ベックが変化していくから。

 

一番印象に残ったのは、8作目の『密室』。

 

乱暴に一言でまとめると、誤認逮捕の話し。

怖かった。

 

そして、ベックが、密室トリックを解明するだけでなく、自分自身を開く。

 

9作目の『警官殺し』には、『ロゼアンナ』・『蒸発した男』の犯人も登場する。

 

最後の『テロリスト』に出てくる、4人のテロリストのうち2人が、日本人。

時代は、1974年。

日本赤軍のイメージで、日本人になったのだろうか。

 

二人は、回天・神風と名乗っている。

日本赤軍の人は、絶対に使わなそうな…。

 

ルン、ラーソン、オーライが好き。

 

ルンとラーソンは、休みを合わせて、一緒に釣りに行くそう。

ラップランド人のルンの故郷へ。

 

想像すると、幸せな気分になる。

 

『ロゼアンナ』

『蒸発した男』

『バルコニーの男』

『笑う警官』

『消えた消防車』

『サボイ・ホテルの殺人』

『唾棄すべき男』

『密室』

『警官殺し』

『テロリスト』

 

 

 

 

 

「あずみの森 14」

「あずみの森 14」

 

AZUMI airplane guitarは、そんな風に誕生したのね。

 

AZUMIさんとフルヤさんは、赤い糸で結ばれていたみたいなご縁。

 

そう思ったけど…。

 

ギターが、AZUMIさんとフルヤさんを引き寄せたな気もしてきた。

 

前世、AZUMIさんは、兵役についていた。

所属は、空軍。

 

徴兵される前は、町のバーで、ブルースギターを弾いていた。

 

除隊したら、国中を旅して、あちこちの町でギターを弾くことを夢見ていた。

 

そんなことを、自分の戦闘機に語っていた。

ギターを弾いている気分で、歌も歌っていた。

 

戦闘機は、そんなAZUMIさんが大好きで、そんな時間が楽しかった。

AZUMIさんが、ギターを思う存分弾けるようになるといいなぁと思いつつ、除隊してお別れするのは寂しいなぁと思っていた。

 

ある日、戦闘機は銃撃されてしまう。

 

落下していく中、戦闘機は、「来世、AZUMIさんが一番愛するギターに生まれ変わって、弾き倒されたい!!」と、ドMな願いをかけた。

 

そんな純情な願いが叶った、美しい音。

 

ギターの説明のノートに、「カレンダーガール」の歌詞があって、期待した。

 

でも、歌われなかった。

後でね♪ 後でね♪ ってこと?

 

後って、いつ?

 

最後の曲、また聴きたい。

 

…。

サン・テグジュベリも、複葉機に乗っていたかな。