2021-03-10 『緑衣の女』 読 『緑衣の女』 アーナルデュル・インドリダソン 訳・柳沢由美子 創元推理文庫 エヴァは、どんなやつか見たくて、父親を探し出した。 母親は、父親は「あわれな卑怯者」だと、エヴァと弟に言い続けていた。 そして、エヴァと弟は、その父親にそっくりだとも。 ラスト近く、緑衣の女が、父親について語る。 ちょっと救われるような感じもした。 一方で、絶望的な連鎖だとも思った。 緑衣の女の父親がそうだったとしたら、エヴァも、自分の正体が分かっているのではないだろうか。