『鳥の詩 死の島からの生還』

『鳥の詩 死の島からの生還』 三橋國民 角川ソフィア文庫 平成17年 昭和16年、21歳の時に応召、ニューギニアに派遣。 分隊員40人の中で、生き残った2人のうちの1人。 昭和21年生還。 三橋さんは、沢山の死に立ち会った。 その死に対して、解説にも書いてあっ…

AZUMI

2022年8月19日(土) 池袋 バレルハウス AZUMI 4日前のライブは、じっくり浸る感じ。 今日は、激しい。 そんな激しい一部の途中、橋の下がよぎる。 橋の下のライブは、きっと激しい系だよねと。 休憩時間に、行けないことはないと思い始める。 終了後、キ…

『春泥尼抄』

『春泥尼抄』 今東光 新潮文庫 発端は、河内音頭の盆踊りの夜。 火花のような一瞬のパッションが、教師と児童(!)の間に散った。 先生は、教師を辞め、夢を追って東京の大学に入った。 児童は、口減らしのために尼僧になった。 そして数年後に、再会する。…

AZUMI

2022年8月15日 鶴間 菩南座 AZUMI イグアナが出てきそうな温度と湿度。 そして、マスク。 暑すぎて、「何も考えない」ではなくて、もう「何も考えられない」。 AZUMIさんのファンになったばかりの頃、菩南座の「ホワイトソング」と「クレイジーラブ」の動画…

『ポリス・アット・ザ・ステーション』

『ポリス・アット・ザ・ステーション』 エイドリアン・マッキンティ 訳 武藤陽生 ハヤカワ・ミステリ文庫 「解説」を読んでいて気が付いた。 「解説」では、歴代ヒロインが紹介されている。 2作目『サイレンズ・イン・ザ・ストリート』のヒロインの名は、エ…

『小説河内風土記 巻之六』

『小説河内風土記 巻之六』 今東光 図書館には、『巻之六』が無い。 古本で探したけれど、『小説河内風土記』自体が無い。 『巻之六』の各作品のタイトルを見ると、面白そう…。 『う』 『鼬』 『隠沼』 『尼僧の子』 『寝腐れ髪』 『しゃも寺』 『浮世の子』…

『小説河内風土記 巻之五』

『小説河内風土記 巻之五』 今東光 『仏心』 どうしても最後に内海桂子師匠の説経が聞こえてくる、尼僧もの。 『毛蟹』 毛蟹に関しては、『お色気大賞』。 さこみちよさんの「ウハハハハハ」という、豪快な笑い声を思い出す。 でも、状況は辛い。 『裸蟲』 …

『小説河内風土記 巻之四』

『小説河内風土記 巻之四』 今東光 『尼講』 またもや内海桂子師匠のお説教を思い出した。 けれど、バカボンのパパの「これでいいのだ」なのかもしれない。 『月下の河内野』 これまで浅吉だったけれど、巻之四で、朝吉になった。 『悪名』の朝吉と違って、…

遠藤ミチロウ

2022年8月4日(木) 早朝の夢の中 遠藤ミチロウ お店で、イベントのお手伝い。 客席を整えていると、後ろで、ミチロウさんのリハが始まった。 『1999』。 歌う声が、とても生々しかった。 なんでか硬直してしまって、振り返ることができなかった。 何度か…

『小説河内風土記 巻之三』

『小説河内風土記 巻之三』 今東光 巻之三は、色欲回。 『おんば』 流行り病で両親を亡くした、20歳と17歳の姉妹の話し。 二人は、結婚することなく、妊娠→出産→乳母を幾度か繰り返す。 子供たちは、一人を残して養子に出す。 不幸な話しなのだけれど…。 物…

『印(サイン)』

『印(サイン)』 アーナンデュル・インドリダソン 訳 柳沢由美子 東京創元社 終盤、分からなくなってしまった。 マリアは、本当は、母親を見なかったのか? マリアの、「あれは事故だった」という言葉で、一気に分からなくなった。 バルドヴィンの、「あれ…

『小説河内風土記 巻之二』

『小説河内風土記 巻之二』 今東光 東邦出版社 昭和52年 巻之二は、全話、夫婦、家庭のお話し。 『覗きからくり』。 作次は、自分が働く飯場のお金を横領して、人妻に貢ぎ、駆け落ちした。 そして、夫婦で覗きからくり屋になった。 もう、覗きからくりを楽し…

『小説河内風土記 巻之一』

『小説河内風土記 巻之一』 今東光 昭和52年 東邦出版社 面白い。 今東光は、昭和26年から昭和50年まで、八尾市の天台院で住職をしていた。 その時に触れた、河内の人情風俗を短編小説集に仕上げたもの。 野卑で、泥臭くて、無遠慮で、エロで、ケチ。 そして…

『悪名』

『悪名』 今東光 1960年 「週刊朝日」連載 朝吉、17歳~20歳の設定。 途中から、こんな渋い10代いないでしょうと思った。 でも、17歳の朝吉は、リアルだった。 AZUMI説法の、朝吉に徴兵令状届くのくだりは、きっと映画バージョン。 小説では、貞も朝吉も、「…

夜久一

2022年7月6日(水) 亀有 KID BOX 夜久一 「約束」のギターの音が、美しかった。 夜空から湧き出るように降りしきる雪。 「ブルー」は、前へ。前へ進む感じ。 「君住む街」のボトルネックの残響(?)が、触れそう。 時々、ギターの残響(?)が、綿毛のよう…

オールウェイズラッキー

2022年7月4日(月) 日ノ出町 シャノアール オールウェイズラッキー 中尾勘二、関島岳郎、横山知輝 ゲスト AZUMI、夜久一 とてもとても楽しかった。 合奏(?)っていいなぁと思った。 2回観たことがある「しゃぼん玉感謝祭」の、あのバラバラは何だったんだ…

AZUMI

2022年7月2日(土) 池袋 バレルハウス AZUMI 水上音楽堂で、AZUMIさんのエレキのソロを聴きたい。 座ってエレキを弾くAZUMIさんは、どんどん引きこもっていく感じがある。 広いステージの真ん中で、座ってエレキを弾くAZUMIさん。 広がりの中で、どんどん…

AZUMI

2022年7月1日(金) 入谷 なってるハウス AZUMI あ~、これはと驚いた。 「お父はん。お父はんの好きやった『鈴懸の径』やで!」と心の中で叫んだ。 でも、歌詞が違った。 ものを色々捨てる歌らしい。 「dirty old town」に続いたインストが、素敵。 「何…

「ジョン・リーバス警部シリーズ & マルコム・フォックス警部シリーズ」

「ジョン・リーバス警部シリーズ & マルコム・フォックス警部シリーズ」 イアン・ランキン 延原泰子訳 早川書房 定年退職したリーバスだけれど、一作目『他人の墓の中に立ち』では、民間人として、コールドケースに関わる。 二作目『寝た犬を起こすな』では…

「警部補マルコム・フォックス シリーズ」

「警部補マルコム・フォックス シリーズ」 イアン・ランキン 訳:熊谷千寿 新潮文庫 だが、だめだ。やはり、考えられない。自分の暮らしに慣れ過ぎて、今の暮らしが気に入っている。うまくいかない……。 このセリフ、リーバスが言ってもよさそう。 フォックス…

「ジョン・リーバス警部シリーズ」2

「ジョン・リーバス警部シリーズ」2 リーバスは、1作目の『紐と十字架』での仕事が認められて、2作目の『影と陰』で刑事部長から警部に昇進した。 1作目のリーバスは、41歳。 『影と陰』のあと、3作目から6作目は翻訳されていない。 7作目の『血の流れるま…

「ジョン・リーバス警部シリーズ」1

「ジョン・リーバス警部シリーズ」1 イアン・ランキン 早川書房 『紐と十字架』 リーバス、41歳。刑事部長。 リーバスは、高校卒業後、軍隊に入った。 S.A.S(イギリス陸軍特殊空挺部隊)で、心を病んで除隊し、警官になった。 対テロリストの新チームに入る…

夜久一

2022年5月16日(水) 大久保 ひかりのうま 夜久一 「雨の部屋」。 地虫の声が聞えてくる。 雨は、小雨なのかな。 走り出したから瞳の奥が、色っぽい。 「blue」の後、思い出せない一曲があって、インストから始まった「放浪者の歌」の「火を運ぶ人」挟み。 …

AZUMI

2022年5月2日(月) 甲府 桜座 配信 AZUMI 仕事中に、「いいな、私も桜座に行きたい」と思い、ホームページを覗いたら、「配信」の文字があった。 AZUMIさんの後ろ、雰囲気があった。 漆喰塗の白い壁(?)と、なんともデカイ扉。 行ってみたいが深まった、…

AZUMI

2022年5月1日(日) 神保町 しゃれこうべ AZUMI 地下鉄の階段を上った先の御茶ノ水駅が無くなっていた。 新御茶ノ水から神保町まで雨の中を歩いて入った、路地にあるお店で聴く「レイニーナイトライン町田」が、いい感じ。 続けて、「スポットライトと水たま…

AZUMI

2022年4月30日(土) 池袋 バレルハウス AZUMI お久しぶりの方、初めましてこれからどうぞよろしくの方、みなさんお元気。 嬉しい。 「ジャックナイフ」。 リクエストをいただきましたと言って、歌い始めた。 どなたのリクエストだろう。 当時、48分の「説法…

久下惠生

2022年4月27日(水) 上野 水上音楽堂 久下惠生 とてもとても、気持ちよかった。 音を聴いているのではなくて、空気が音であるような。 気温も、半袖でいられる暖かさ。 そして、時々、風がうなじを撫ぜる。 昨日のライブでAZUMIさんが喋るまで、このライブ…

AZUMI

2022年4月26日(火) 入谷 なってるハウス AZUMI ギターが鳴っている。 嬉しい、久しぶりの生ライブ。 「see you in my dream」の、「おれのバターが溶けていく」。 コロナ禍が始まったころ、AZUMIさんの夢を見た。 商店街にある練り物屋さんで、レンコンと…

『レイン・ドッグス』

『レイン・ドッグス』 エイドリアン・マッキンティ 武藤 陽生 訳 早川文庫 ダフィ、おめでとう! これは、チャンスだよ。 納屋の中にあるアレは断捨離するのだ。 前作で、ケイトも心配していたよ。 でも、ダフィの孤独タイムが好きだったので、ちょっと寂し…

『ロンドン・ブールヴァード』

『ロンドン・ブールヴァード』 ケン・ブルーエン(今回から、ウがエに変わった) 鈴木 恵 訳 新潮文庫 この作品は、映画化されている。 観たことはないけれど、どうやら、カッコイイ話しになっているよう。 原作は、悪趣味で、グロテスク。 ロンドンが舞台で、…